文字(フォント)の大きさ サイン、チラシ、メニューの見やすさ

2023.09.06

看板やサインなどにとっても重要な要素である文字。
チラシやメニューも含めて、見る人が見やすいという点においては、きちんとした知識を持っておく必要があります。

◼︎「見える」最低基準
一般的に皆さんが見たことある基準として、分かりやすいモノ。
視力検査C
視力1.0の大きさは7.5mmです。
これを5mの距離から見て検査します。
この視力1.0を基準に少し離れた距離から、文字、記号の大きさを距離別で整理すると、
距離: 2m     3.0mm
         4m     6.0mm
         6m     9.0mm
         8m    12.0mm
        10m   15.0mm
これ以上小さいと見えないです。
0.8の視力の人は1.5倍くらい大きくないと見えません。(2mで3.8mm)
実際やってみると、わたしは矯正視力で1.2くらいですが、安心して読めるのは上の数字の2倍は必要でした。
2mで6mmくらいですね
さらに少し遠い距離は、見せたいもの以外の情報も視界に入るので、アイキャッチという観点も必要になります。
◼︎近い距離で読んでいただく
実際、サインやメニュー、チラシなどはもう少し近づいたり、手にとったりの1m以内の距離
ここでWordなどのソフトで出てくる、文字(フォント)サイズの単位である
pt ポイントについても見ておきます。
そもそもptとは…という説明ははしょります。
1pt = 0.35mm
これだけでいいです。
最初のWordの設定は10.5pt。3.68mm。
これは公的な印刷物に合わせた設定で、
普通に印刷物を見る分には見慣れた大きさになります。
チョット窮屈な感じもするんで、手にとっても見やすいサイズだと
12ptから14ptくらいがオススメ。約4.5mmです。
レイアウト上、小さい文字にしなきゃならないケースもあるでしょうが、8ptくらい2.8mmが無難。文庫本の文字サイズくらいです。
ただし、実際はサインにしても、パンフレットのラックケースにしても、まずは気にしてもらえるかです。
そこからはじめて内容を読んでいただく。
ひとつの基準として、72pt 約25mm角が
目の前で見ていだだくのに、パッと視認しやすいサイズです。
Wordなどのソフトだと文字バランスで、
漢字は90%  22.5mm
ひらがな、カタカナは80%  20mm
英数は 75% 18.7mm
内に抑えて、文字ごとのバランスをとってます。
この数字を頭に入れて歩いてみると、
エレベーターの回数ボタン
室内の非常口サインの文字(ピクトグラムの隣にある文字)
などがこれくらいです。
文字の大きさだけに注目して見てきましたが、レイアウトが優先であるのは当然です。
デザインとして、でかい文字で引きつけて小さい文字読ませるジャンプ率だったり、余白バランスで読ませたい部分に注目させたり、写真やイラストや色で注意をひいたりと、文字以外でひきつける方法もいっぱいあります。

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